ソーシャルメディアの特徴とは?使い分けのポイントと注意点を解説
大手企業のメディア活動としても使用されるソーシャルメディアですが、企業や個人がインターネットを活用する場合、メディアごとの特徴を熟知しなくてはいけません。
ターゲット層が異なるメディアで活動を行っても、思うような効果が得られないため注意が必要です。
この記事では、ソーシャルメディアの特徴や種類を解説しているので、ソーシャルメディアへの進出を検討している人は参考にしてみてください。
この記事を読むとわかること |
|
Contents
ソーシャルメディアとは?
ソーシャルメディアは誰でも簡単に情報の発信・受信ができるため、現在では社会的にも大きな影響力を持っています。
そのため、安易な気持ちで発信した個人情報や仲間内でのおふざけが、大炎上につながることもあるのです。
ソーシャルメディアを使用する際は、ソーシャルメディアを正しく理解して、上手に使用しなくてはいけません。
ソーシャルメディアの定義
「ソーシャルメディアとはどのような意味があるの?」「ソーシャルメディアってSNSのこと?」と疑問に思っている人もいるでしょう。
総務省では、ソーシャルメディアの定義について下記のように記しています。
ソーシャルメディアとは、インターネットを利用して誰でも手軽に情報を発信し、相互のやりとりができる双方向のメディア(出典:総務省) |
ソーシャルメディアの特徴
ソーシャルメディアは、多くの人が情報の発信・受信を行っています。
これまで情報発信の主体だったマスメディア(新聞・テレビなど)は、情報発信者が明確で情報が一方向に流れていました。
しかし、ソーシャルメディアは誰もが情報発信者になれるため、情報が多方向に拡散されるという特徴があります。
ソーシャルメディアの歴史
1994年頃のWindows95の誕生により、パソコンが個人でも使用できるようになったことがきっかけでソーシャルメディアが誕生しました。
ソーシャルメディアの歴史として、各年代ごとの概要を紹介します。
ソーシャルメディア創世記
日本のソーシャルメディアの先駆けは、電子掲示板です。
中でも2ちゃんねる(現在の5ちゃんねる)は、1995年に誕生して以来、日本のソーシャルメディアの中心として、数多くの話題を作り出しました。
SNS創世記
2000年代に突入すると、ソーシャルメディアのトレンドはSNSに移り変わります。
mixi・Facebook・Twitterの登場により、20代以下のソーシャルメディア参加が急激に増加しました。
また、当時中高生に人気があった前略プロフもSNSの先駈けといえるでしょう。
ソーシャルメディアの多様化
2010年代に入ると、スマートフォンやパケ放題の登場により、ソーシャルメディアも多様化しました。
InstagramやYouTubeは、現在でも主流のソーシャルメディアとして人気があります。
また、クローズドSNSのLINEは、インフラとしての需要を担うなど、当時誕生したSNSが現在のソーシャルメディアの中心となっているのは間違いないでしょう。
ソーシャルメディアとSNSの違い
ソーシャルメディアとは、インターネットを利用した情報発信サービスのことです。
ソーシャルメディアの中には、動画共有サイトやブログなどがあります。
SNSはソーシャルメディアの1つで、インターネット上でユーザー同士が交流を行うサービスのことです。
ソーシャルメディアの種類比較一覧
現在主流のソーシャルメディアは、大きく分けて4種類あります。
それぞれ特徴や年齢層が異なるため、使用する目的に合わせてメディア選定を行わなくてはいけません。
下記表にソーシャルメディアの比較表を記載しているので、メディア選定の参考にしてください。
種類 | サービス例 | 特徴 | 年齢層 |
ブログ | Amebaブログ
exciteブログ |
その日の出来事や考え方などの情報を発信する | 30歳~50歳 |
SNS | Twitter
|
インターネット上でのコミュニケーションを目的としている | 10代~60代 |
動画共有サイト | YouTube
ニコニコ動画 |
ユーザーが制作した動画を共有・意見交換ができる | 10代~40代 |
ナレッジコミュニティ | Yahoo!知恵袋
Wikipedia |
知識を出し合ってコンテンツをつくる | 10代~60代 |
ブログ
ブログとは、情報発信を行うサービスです。
日記や趣味のアウトプットの場として活用することはもちろん、広告収入を得るために利用されることもあります。
また、企業がブログを利用する場合、商品やサービスの紹介、お知らせの告知などに利用されるケースが多いです。
ブログ一覧 |
|
SNS
SNSとは、ユーザー同士の交流を目的としたサービスです。
拡散力が強く、社会への影響も大きいため、利用の仕方を間違えると大きな損害を被ることになります。
しかし、正しく活用すれば認知度の向上やファンの獲得、収益化など、さまざまなメリットが享受できるでしょう。
SNS一覧 |
|
動画共有サイト
動画共有サイトとは、ユーザーが制作した動画を投稿・共有するサービスのことです。
日常の様子を投稿するVlogや趣味のアウトプットなどに利用されることもあります。
企業活動では、社内や商品・サービスの紹介や、社員同士の情報共有にも活用できるでしょう。
動画共有サイト一覧 |
|
ナレッジコミュニティ
ナレッジコミュニティとは、不特定多数の人が集まり情報を共有するサービスのことです。
5ちゃんねるやガールズちゃんねるもナレッジコミュニティにあてはまります。
企業によっては、ナレッジコミュニティでマーケティングを行うケースもあるようです。
ナレッジコミュニティ一覧 |
|
ソーシャルメディアのメリット・デメリット
ソーシャルメディアを使用する際は、メリット・デメリットを熟知して活用することが大切です。
もし、デメリットを知らずにソーシャルメディアを活用すると、炎上のネタになるような内容を発信してしまうかもしれないので、注意しなくてはいけません。
反対に、ソーシャルメディアのメリットがわかっていれば、上手にメディア運営ができるでしょう。
ソーシャルメディアのメリット
ソーシャルメディアは、誰でも簡単に情報発信ができる便利なサービスです。
コツさえ掴んでしまえば、自分でブランディングができるので、コストも最低限で済むでしょう。
ソーシャルメディアのメリットとして以下4つを紹介するので、メディア運営に役立ててください。
- 手軽に情報発信ができる
- コストをかけずにブランディングできる
- 情報収集ができる
- ユーザーとの関係性が築きやすい
手軽に情報発信ができる
ソーシャルメディアは、誰でも簡単に情報を発信できます。
難しい手続きや資格は必要ないので、思い立ったときにすぐ活用できることがメリットです。
ただし、情報を発信する場合は、信頼性の高い発信を行わなくてはいけません。
コストをかけずにブランディングできる
一般的にPRを行う場合は、テレビや雑誌、新聞、街頭広告などを出したり、イベントを行ったりする必要があります。
これらのPR活動には、莫大な資金が必要です。
しかし、SNSブランディングであれば、コストをかけずに認知度の向上や他社との差別化が図れます。
情報収集ができる
ソーシャルメディアは、不特定多数の人がさまざまな情報を発信しているため、情報収集にも最適です。
SNSや口コミサイト、掲示板などをチェックすると、気になる商品やサービスの感想を見つけられるでしょう。
また、通販サイトのレビューなどをチェックするのもおすすめです。
ユーザーとの関係性が築きやすい
ソーシャルメディアは、ユーザーとの関係性を築きやすいという特徴があります。
とくに、SNSは交流を目的としているので、認知度を高めたい人に最適です。
近年では、大手企業もSNSに参入して一般ユーザーとの交流を図っています。
ソーシャルメディアのデメリット
ソーシャルメディアは拡散力が強いため、使い方をまちがえると炎上してしまうリスクがあります。
また、機密事項の漏洩や誹謗中傷のリスクがあるので、正しい知識を身につけて使用することが大切です。
ソーシャルメディアのデメリットを5つ紹介するので、下記の内容を頭にいれてソーシャルメディアを活用しましょう。
- 炎上のリスクがある
- 情報漏洩のリスクがある
- 誹謗中傷が起きる可能性がある
- 知識やスキルが必要
炎上のリスクがある
ソーシャルメディアは炎上のリスクが大きいです。
とくに社会秩序に反する投稿や特定の思想を投稿すると炎上しやすいので注意しなければいけません。
そのため、ソーシャルメディアを活用する際は、炎上を避けるマネジメントが必要です。
また、万が一炎上してしまった際の対処方法も検討しておきましょう。
情報漏洩のリスクがある
ソーシャルメディアを活用していると、写真から住んでいる場所が特定されてしまう可能性があります。
また、個人情報漏洩や、社外秘密の漏洩のリスクもあるので、投稿内容には精査が必要です。
誹謗中傷が起きる可能性がある
ソーシャルメディアは、誹謗中傷が起きる可能性があります。
もし誹謗中傷が起きてしまったら、毅然とした態度で対応しましょう。
知識やスキルが必要
ソーシャルメディアの運営は、専門の知識やスキルが必要です。
とくに、企業がメディア運営を行う場合は、ソーシャルメディアに精通した専門家の意見を取り入れましょう。
ソーシャルメディアを使用する際の注意点
ソーシャルメディアを利用する際は、ネットリテラシーを持つことが大切です。
ソーシャルメディアの活用を検討している人は、ネットリテラシーの見直しをしましょう。
ソーシャルメディアを使用する際の注意点として、以下5つのポイントを解説します。
- 情報の真偽を精査する
- 法律やルールを守る
- 他者の権利を尊重する
- 情報流出に気を付ける
- 情報の発信に責任を持つ
情報の真偽を精査する
ソーシャルメディアには、真偽不明の情報も多く発信されています。
嘘の情報に踊らされて自らも情報発信してしまうと、炎上や訴訟などに発展する可能性があるため注意が必要です。
ソーシャルメディアで情報収集を行う際は、必ず情報の裏付けを行いましょう。
法律やルールを守る
近年のソーシャルメディアでは、社会のルールや暗黙の了解を無視した投稿で炎上し、訴訟につながるケースが多々見られます。
ソーシャルメディアに投稿すると、一生ネット上に公開されるため、法律や社会のルールを守り、常識の範囲の投稿を行いましょう。
他者の権利を尊重する
ソーシャルメディアを使用するときは、第三者の権利を尊重することも大切です。
性別や年代、セクシャリティによってバイアスを助長するような発信を行うべきではありません。
また、画像や動画を投稿する際は、肖像権についても注意しましょう。
情報流出に気を付ける
ソーシャルメディアを利用する際は、情報流出に気を付けましょう。
まだ発表前の社内情報や社外秘の情報が流失してしまうと、大きな損害になります。
情報の発信に責任を持つ
情報を発信する際は、情報の真偽に責任を持つ必要があります。
嘘の情報を発信したり、真偽が不確かな情報は発信しないようにしましょう。
ソーシャルメディアを適切に運用するためには特徴を理解することが大切
ソーシャルメディアを活用する際は、各メディアの特徴を知り、ターゲットに合ったサービスを選定することが大切です。
また、ソーシャルメディアは拡散力が強いため、上手に使用すると自社やサービスの認知度やブランド力を高められます。
しかし、一度炎上してしまうと、企業の信頼性を大きく損なうことになるため、この記事で紹介した注意点をもとに気をつけてメディア運営を行いましょう。
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。