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公開日:2026年6月5日
最終更新日:2026年6月5日

占い風・顔写真AI診断を「安全に」楽しむには。元ネタの扱い方と個人情報の守り方

執筆:上村菜穂(株式会社PR NET 代表取締役|大手企業・公的機関で延べ14,800名にSNS・AI研修を実施)

💡 結論サマリー(30秒でわかる本記事の答え)

エンタメ系のAI診断は、楽しさと配慮の両立が大切です。占い風や顔写真診断は盛り上がる一方で、扱う情報が繊細で、元ネタの作者を断定できないものも多くあります。

この記事では、考案者を断定できないものの誠実な扱い方と、個人情報を守るための具体的な注意点を整理します。

📖 この記事でわかること
  • 占い風・顔写真・顔採点系AI診断の、安全で上品な楽しみ方
  • 考案者を断定できない診断の、誠実な紹介の仕方
  • 入力前に確認したい個人情報チェックリスト

結論:エンタメ系AI診断は「楽しさ」と「配慮」の両立が大切

ここまでの2記事では、性格診断と自己分析系の診断をご紹介してきました。

最終回は、いちばん盛り上がっていて、いちばん注意が必要なジャンルです。

それが、占い風の診断や、顔写真を使った診断です。

「ズバズバ言われて気持ちが整理された」「懐かしくて面白い」という楽しさがある一方で、扱う情報が繊細だったり、元ネタの作者を断定できなかったりします。

だからこそ、この記事では「楽しみ方」と「配慮」をセットでお伝えします。

楽しむことと、誰かを傷つけないこと。

その両立こそが、AI時代の上品な遊び方だと思っています。

1. 占い風AI診断 ── 「考案者を断定できない」と正直に伝える

2026年にSNSで特に話題になったのが、ChatGPTに「辛口の占い師風」に占ってもらう診断です。生年月日を入れると、ハッキリ断言してくれるタイプのものです。

ここで、正直にお伝えしたいことがあります。

この手の占い風プロンプトは、最初に考えたひとりを特定できません。

ThreadsやX、TikTokで、複数の人がほぼ同じ時期に似たプロンプトを投稿し、どれが起点かをたどれないからです。各種の記事も「火付け役」とは書いても、「考案者」を明示できていません。

無理に「この人が考案者です」と断定すると、かえって敬意を欠き、誤った情報になってしまいます。

ですので、発信するときはこう書くのが誠実です。

  • 「SNSで自然発生的に広がった診断」
  • 「特定の考案者は確認できないもの」

実在する占い師の名前や占術名を使う場合は、特に配慮が必要です。「公式の占いではなく、AIによる占い風のエンタメ」と、はっきり明記しましょう。

この診断が人気になった理由は、正確な未来予測というより、「ハッキリ言われることで気持ちが整理される」「エンタメとして面白い」という点にあると思います。そこを楽しむぶんには、とても良い使い方です。

2. 顔写真診断・美容診断 ── いちばん配慮が必要なジャンル

顔写真をChatGPTにアップロードして、顔タイプ、似合うメイク、髪型、ファッションの方向性を分析してもらう「トータルビューティー診断」も人気です。

美容カウンセリング風のレポートをもらえるのが魅力です。

ただ、ここはいちばん慎重になりたいところです。

なぜなら、顔写真は生体情報に近い、とても大切な個人情報だからです。

試すときは、次の配慮をおすすめします。

  • 背景に住所、学校名、会社名が映っていない写真を使う
  • 他人の顔写真を勝手に使わない
  • 結果をSNSに載せるときは、顔写真そのものは避ける
  • 「AIによる参考診断」と明記する

美容診断は、自分を知る楽しい入口です。だからこそ、安心して楽しめる形に整えてから使いたいですね。

3. 顔採点・顔面偏差値 ── 「煽らない」紹介の仕方

顔写真を点数化したり、パーツごとに採点したりする「顔採点」「顔面偏差値」系の診断も、SNSで拡散されています。

これは、楽しみ方にいちばん注意したいタイプです。

点数がつく診断は、面白さがある一方で、自己肯定感を下げたり、他人との比較につながったりすることがあります。

もし発信で扱うなら、「顔を点数化するもの」として煽るのではなく、「AIが顔立ちの特徴や似合う雰囲気を整理してくれる美容診断」として紹介するほうが、安全で上品です。

誰かを傷つけない形に言い換える。

その一手間が、発信する人の品位になると思っています。

比較表:エンタメ系AI診断の「配慮ポイント」

診断 入力するもの 主なリスク 安全に楽しむコツ
占い風診断 生年月日など 元ネタの誤った断定・実在人物への配慮 「AIの占い風エンタメ」と明記
顔写真・美容診断 顔写真 生体情報に近い個人情報の流出 背景・他人の顔に注意、結果に顔写真を載せない
顔採点・顔面偏差値 顔写真 自己肯定感の低下・比較 点数で煽らず「特徴の整理」として紹介

安全に楽しむための、入力情報チェックリスト

AI診断全般に言えることですが、特にエンタメ系では入力情報に気をつけたいところです。

次の情報は、慎重に扱いましょう。

  • 顔写真
  • 本名
  • 住所
  • 生年月日
  • 家族構成
  • 健康状態
  • 顧客情報や会社の機密
  • 他人の個人情報

ChatGPTでは、設定からデータ利用に関する項目をオフにしたり、一時チャットを使ったりすることで、情報の扱いをある程度コントロールできます。

「面白いから」と勢いで入力する前に、ひと呼吸。

それだけで、安心して楽しめます。

よくある質問(FAQ)

Q
占い風診断の「考案者」は、記事で紹介できますか?
A
多くは特定できません。SNSで複数の人が同時期に広めたため、起点をたどれないからです。「自然発生的に広がった診断」「考案者は確認できないもの」と表現するのが誠実です。
Q
実在する占い師の名前を使ったプロンプトを紹介しても大丈夫ですか?
A
配慮が必要です。「公式の占いではなく、AIによる占い風のエンタメ」と明記しましょう。実在人物の名誉やイメージを損なわないよう、敬意を持った扱いを心がけてください。
Q
顔写真診断は、どんな写真を使えばいいですか?
A
背景に住所、学校名、会社名などが映っていない写真を選びましょう。他人が写っている写真や、他人の顔を勝手に使うのは避けてください。
Q
診断結果をSNSに載せても大丈夫ですか?
A
占いや美容の感想を共有するのは問題ありません。ただし、顔写真そのものや、入力した個人情報が含まれる結果は載せないほうが安全です。
Q
顔採点系は、子どもや若い人が使っても大丈夫ですか?
A
点数化は自己肯定感に影響することがあるため、特に注意が必要です。点数を競うのではなく、「似合う雰囲気を知る」入口として、大人がそばで声をかけながら楽しむのがおすすめです。

まとめ

エンタメ系のAI診断は、SNSでいちばん盛り上がるジャンルです。

占い風診断は、ハッキリ言われる楽しさがあります。

顔写真診断は、自分を知る入口になります。

顔採点系は、面白さの裏に配慮が必要です。

楽しむときこそ、忘れたくないことが2つあります。

ひとつは、元ネタへの敬意。断定できないものは、断定しないこと。

もうひとつは、自分と誰かを守る配慮。個人情報を大切にし、点数で人を傷つけないこと。

AIを「自分を決めつけるもの」ではなく、「自分を見つめるきっかけ」として使う。

その姿勢があれば、AI診断はもっと安心して、もっと豊かに楽しめます🌿

著者プロフィール|上村菜穂(株式会社PR NET 代表取締役)

株式会社PR NET 代表取締役。SNS×AI領域に特化した研修・コンサルティングを提供。ダイハツ工業・ロート製薬・POLA・楽天大学・東京大学・東京都中小企業振興公社・各地商工会議所など、大手企業から公的機関まで延べ14,800名以上にSNSとAI活用の研修を実施。「SNSは24時間365日働く営業マン」という思想のもと、広告費に頼らないSNS集客の体系化を専門とする。

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