インフルエンサーマーケティングの成功事例|業界・ジャンル別
- 「インフルエンサーマーケティングって売上につながるの?」
- 「インフルエンサーマーケティングの成功例について知りたい!」
インフルエンサーマーケティングの実施を考えるに当たり、効果を求めるためにどのようなPR施策を実施すれば良いのか学びたいと考える人も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事ではインフルエンサーマーケティングを業界別やSNS媒体別などの切り口で成功事例を紹介していきます。
この成功事例がインフルエンサー施策を検討する上で参考になればと考えます。
Contents
【業界別】インフルエンサーマーケティングの成功事例
業界別にインフルエンサーマーケティングの成功事例を紹介します。
業界ごとの商品紹介において違いがあるので参考にしてください。
- 美容・化粧品業界のインフルエンサーマーケティングの成功事例
- グルメ・飲食店など食品業界のインフルエンサーマーケティングの成功事例
- 旅行・観光業界のインフルエンサーマーケティングの成功事例
美容・化粧品業界のインフルエンサーマーケティングの成功事例
美容・化粧品業界においてインフルエンサーマーケティングを実施するメリットは…
- 商品の認知拡大のみならず、リテール営業などにも活用できる
- インフルエンサーの投稿を店舗での競合差別化などに活用できる
【Twitter】ETVOS(エトヴォス)
スキンケアをはじめ各種メイクやヘアケア製品の製造・販売を行う「ETVOS(エトヴォス)」のインフルエンサーマーケティングの事例です。
「ETVOS(エトヴォス)」のインフルエンサーは「ご機嫌ちゃん(@syusyochan)」で、Twitterで主にコスメ・スキンケア商品の情報発信を行っています。
写真・画像をわかりやすく編集した商品紹介で人気を集めています。
2022年12月現在、「ご機嫌ちゃん(@syusyochan)」のTwitterのフォロワー数は12.1万人にのぼり、同様のジャンルで運営しているブログにも固定のファンが多いインフルエンサーです。
インフルエンサーマーケティングのポイント解説
PR投稿ではベースメイク製品とジェル美容液各種を写真とテキストで紹介しています。
写真には編集で注釈が加えられていて、 Twitterでのネックとなる文字制限をカバーして情報量を補っています。
使用前後の変化が一目でわかる画像は、シンプルでわかりやすく、商品の値段も記載されていて消費者が求める情報が詰まった内容になっています。
とてもわかりやすいPR投稿に仕上がっていて、投稿から3日間で1,691件の「いいね」がつけられました。
【Instagram】スカルプD
アンファー株式会社の頭皮ケアブランドの「スカルプD」のインフルエンサーマーケティング事例を紹介します。
「スカルプD」を取り上げているのは、美容関連のテーマで人気の高い「石井里奈(@ri7tin1025)」です。
「石井里奈(@ri7tin1025)」のInstagramではメイクやコスメ紹介・ファッション・フィットネスに関する投稿をしています。
2022年12月現在、「石井里奈(@ri7tin1025)」の Instagramフォロワー数は21.1万人で、会社員をしながらヨガインストラクターや読者モデルとしても活躍し、人気の高いインスタグラマーであると同時にブロガーとしても有名です。
インフルエンサーマーケティングのポイント解説
メンズ頭皮ケアシャンプーの使用感や製品ラインナップを丁寧に紹介したものです。
「男性もきちんと髪の毛やお肌とかケアして清潔感ある方が、ぐんっと好感度が上がると思います」と男性に向けたメッセージもあり、訴求力もあります。
メンズの美容・化粧品を女性インフルエンサーが紹介するのは、効果のある手法です。
インフルエンサーの属性を要確認
メンズ向けの商品を女性インフルエンサーが発信、あるいは女性向けの商品を男性が発信することで訴求力を狙えるということも選択肢として持っておくと施策の幅が広がります。
自社のターゲットとなるフォロワーが多く集まる「インフルエンサーの属性」を確認してインフルエンサーを選定しましょう。
グルメ・飲食店など食品業界のインフルエンサーマーケティング成功事例
コロナによる外出自粛の中、宅配フードサービスや飲食業ブランドが注目されています。
食品業界においてインフルエンサーマーケティングを実施するメリットは以下のようなものがあります。
- インフルエンサーの生の声で、商品の魅力や感想を紹介してもらえる
- 店内様子やサービス、商品の受け取り時の体験なども紹介してもらえる
【YouTube】マルハニチロ
マルハニチロ株式会社は東京都江東区に本社がある大手食品会社で、冷凍食品・レトルト食品・缶詰やソーセージなどの食品の製造・販売を行っています。
この事例はインフルエンサーとして人気の大食いYouTueber「木下ゆうか」のYouTubeです。「木下ゆうか」の大食いは、グルメや飲食店の紹介やレビューとはジャンルが違いますが、料理や食べ物をメインに扱うYouTueberとしてはトップクラスです。
2022年12月現在、「木下ゆうか」のYouTubeチャンネル登録者数は538万人を誇り、様々な料理や食品を大食いする動画を投稿している大人気の「大食いYouTueber」です。
インフルエンサーマーケティングのポイント解説
PR動画の内容はマルハニチロ株式会社の冷凍食品「王様のソテーピラフ」を20人前5kgを一人で食べるというものです。動画の再生回数は2022年12月現在、87万回と評価の高い動画となりました。
大食い動画の中では、ピラフを食べながらしっかりと感想を述べ、オリジナルのチーズソースを使ってのアレンジレシピも紹介しています。
動画の最後には製品のプレゼントキャンペーンの告知とURLへの誘導も行うなどインフルエンサーマーケティングとして質の高いものでした。
大きなメリットとなるポイント
「大食い」は自社製品を大量に食べるので、非常に大きなインパクトを与えるとともに、おいしそうに食べるので、視聴者の購買意欲を掻き立てるところなどが大食いYouTueberとコラボするメリットと言えるでしょう。
【 Instagram】パンチョ渋谷店
株式会社B級グルメ研究所のグルメブランド「スパゲッティーのパンチョ」が行った事例を紹介します。
グルメブランド「スパゲッティーパンチョ」は東京を中心に、こだわりのナポリタンとミートソース専門店です。
グルメブランド「スパゲッティーのパンチョ」の事例では人気インスタグラマーの「フォーリンデブ(@fallindebu)」が起用されています。
「フォーリンデブ(@fallindebu)」はテレビや雑誌をはじめとする色々なメディアで活躍し「日本一のグルメブロガー」と称されています。
グルメエンターテイナーとも呼ばれる「フォーリンデブ(@fallindebu)」のInstagramは、2022年12月現在27.5万人のフォロワーを持つインフルエンサーです。
インフルエンサーマーケティングのポイント解説
このインフルエンサーマーケティングの事例で特徴的なのはインフルエンサーとコラボして新商品の開発を行っているところです。
- インフルエンサーのネームブランドを借りることができる
- 消費者でありグルメのプロの視点からターゲットに訴求できる商品開発ができる
- インフルエンサーが新商品の告知を自ら進んで拡散する
- 新商品や他メニューについてのフィードバックを得ることができる
インフルエンサーとのコラボはグルメブランド・飲食店として、上記のように大きな効果を得ることができるのが魅力です。
「あのグルメインフルエンサー監修」のようなフレーズは店舗への集客や販売に大きな訴求力があります。施策の1つのアイデアとして検討することをおすすめします。
旅行・観光業界のインフルエンサーマーケティングの成功事例
SNSにおいて根強い人気ジャンルである「旅行」を発信するインフルエンサーに注目して、旅行・観光業界のインフルエンサーマーケティング事例を紹介します。
Instagram・YouTubeでの事例において、各々の工夫や特徴も紹介しますので参考になれば幸いです。
【 Instagram】JR東日本
JR東日本「山形」を紹介する事例で起用されたインフルエンサーは「Halno kujiraoka(@halno)」です。
「Halno kujiraoka(@halno)」は旅とファンタジーをテーマに世界各地を巡り写真を投稿しているインスタグラマーとして高い人気を集めています。
ホウキにまたがったポーズで撮影された魔法使いのような浮遊写真と幻想的な景色を楽しむことで人気を集め、Instagramのフォロワー数は2022年12月現在26.4万人です。
インフルエンサーマーケティングのポイント解説
タイムスリップを感じさせる歴史あふれる街並みと幻想的な雪景色をドローンを使った空撮と「Halno kujiraoka(@halno)」の代名詞とも言える浮遊写真で紹介しています。
ファンタジーな世界観で山形の魅力をPRしています。
インフルエンサーの世界観を活用
「Halno kujiraoka(@halno)」は魔法使いのようにホウキにまたがった浮遊写真を世界各地で写真に撮り発信することで人気を集めています。
こうした、インフルエンサーの独特のポーズを真似して写真を撮る傾向は一般にもあります。
今回の企画は、まさに「Halno kujiraoka(@halno)」の撮影した場所をフォトスポット化しインスタ映えすることで集客と認知度を高める狙いです。
ユニークな特徴をもったインフルエンサーを起用することで、長期的な観光地の集客UPを狙う企画を検討してみてはいかがでしょうか。
【 YouTube】淡路島日本遺産委員会
淡路島日本遺産委員会によるインフルエンサーマーケティングの事例を紹介します。
淡路島は「『古事記』の冒頭に記されている『国生みの島・淡路』〜古代国家を支えた海人の営み〜」が文化庁から日本遺産に認定されました。
淡路島日本遺産委員会は、そうした淡路島の魅力を全国に発信している団体です。
淡路島日本遺産委員会の事例で起用されたインフルエンサーはYouTueberの「こみちん」です。
「こみちん」はYouTubeでキャンプや旅行、DIYなどの動画をサブチャンネルの「こみちんチャンネル」で、そしてゲーム動画をメインチャンネルの「ぽこにゃん」で配信しています。
2022年12月現在のチャンネル登録者数はサブチャンネルが15.8万人、メインチャンネルが87.3万人と、たいへん注目を集めているYouTueberです。
インフルエンサーマーケティングのポイント解説
このPR動画は「こみちん」が1泊2日で淡路島観光を楽しむというものです。
観光では、淡路島日本遺産委員会が制作したゲームアプリ「はじまりの島」をプレイすることで手に入るクーポンを利用して、淡路島各地の施設やアクティビティを体験します。
ゲームではGPSを利用して観光地に行くとゲーム内で特殊なアイテムが手に入るなどと趣向を凝らしています。
大きなメリットとなるポイント
ゲームは年齢・性別を問わずに多くの人が楽しんでいます。
ゲーム動画を配信するYouTueberとコラボすることで幅広い世代にPRすることがインフルエンサーマーケティングの狙いです。
マーケティング戦略として下記を企画しています。
- ゲーム配信インフルエンサーにより観光用ゲームアプリの認知拡大
- ゲームにより淡路島の魅力発信と理解促進
- GPSの活用やクーポンの発行で観光地訪問を促す
この事案は、観光客の集客導線が設計されているユニークなインフルエンサーマーケティング事例です。
まとめ|事例から見るインフルエンサーマーケティング成功のポイント
インフルエンサーマーケティングを施策するうえで大切にしたいポイントは以下の2点です。
- 施策目的に合ったSNS媒体を選定する
- 施策目的から逆算して施策内容や企画を設計する
施策目的に合ったSNS媒体を選定する
商品・サービスの価格帯や商品の代替サイクル、そして利用シーンなど、商品・サービスの特性によって、どのSNS媒体が消費者の気持ちを掴みやすいのか、案件ごとに選定する必要があります。
各SNSごとに利用意図や投稿されるコンテンツの特徴が異なるため、SNS選定には目的の商品やサービスの特性にあう媒体を選びましょう。
施策目的から逆算して施策内容や企画を設計する
インフルエンサーマーケティングと一言で言っても、その施策は様々です。
<例>
認知拡大を目的とする場合。
- フォロワー数の多いパワーインフルエンサーに投稿してもらう
- 特定のジャンルに特化したマイクロインフルエンサーに多くの投稿を上げてもらう
知り合いのインフルエンサーになんとなく依頼するのではなく、それぞれの施策が消費者に与える効果を考慮して目的に合わせたインフルエンサーと企画や内容を検討することが重要です。
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